1シーズンに1回くらいは本谷、藤内沢で遊びたい。冬型が強いこの週末、強い風を避けて谷の中でぬくぬく雪遊びするには絶好のコンディションだろう・・・と思ったのだが、考えが甘かった。
【 日 付 】2017年2月11日(土)
【 山 域 】鈴鹿
【メンバー】単独
【 天 候 】曇り
【 ルート 】御在所ロープウエー駐車場 8:15 --- 本谷に挑戦するも敗退 9:35 --- 10:47 中道6合目 --- 12:20 スキー場横休憩所 13:17--- 藤内沢 --- 14:00 藤内小屋 --- 14:50ロープウエー駐車場
前夜からの雪と冷え込みで、私のFF車では湯の山温泉奥の登山者用駐車場にたどり着くのは無理だろう。御在所ロープウエーの駐車場に車を止め、中道登山口まで歩くことにする。温泉街を過ぎると、四駆車が除雪車とすれ違いできなくて苦労している。やっぱり大事をとって正解だったようだ。
- ロープウエー駐車場
中道登山口で登山届けを出していると後ろから登山者グループがやってくる。さすがに御在所岳、こんな天候でも続々と登山者が登るようだ。本谷方面はトレースがない。トレースを期待してちょっと遅めに来たんだけど、まだ早過ぎたか。
左折し鉄橋を渡ろうとすると、単独の女性が本谷に行くなら同行させてほしいという。ヘルメット装備をしており、三つ編み帽子のナンジャっておじさん風の私よりは山慣れしていそうな感じなので、「途中で引き返すかもしれませんけど」と断って同行を承諾する。名古屋から来たという。
- 本谷から見るロープウエー
御在所山の家でアイゼンを履き、いざ出発。最初右岸を行こうとするが、雪が胸ほどもあり、新雪でサラサラの雪なのでもがけどももがけども崩れて来て進めない。あきらめて左岸方面に行こうとするが、状況は同じ。後ろから男性二人組がやってくるが、やはり苦労している。この時点で私は撤退と決め、中道を登ることにする。
女性に撤退を告げると、呆れたような顔をされた。やっぱりナンジャっておじさんはナンジャっておじさん以上ではない。女性はもう少し頑張ってみるとおっしゃる。御在所山の家まで戻ると単独男性がやってくる。さすがに人気の本谷、挑戦する人が多いようだ。中道登山口で衣服調整をしているとさっきの男性2人組が引き返してくる。女性はどうしたのかと聞くと、まだ頑張るようだという。今年、本谷に5回挑戦して全て敗退している人だという。よっぽど本谷に思いがあるようだ。
- 中道の途中から
中道にはさすがにトレースがある。トレースがあるとなんと歩きやすいことか。人気の中道、人も多い。思ったほど風は強くなく、意外と山日和なようだ。北は
釈迦、南は入道まできれいに見えている。下は四日市方面がよく見えている。中道の良さはこの景色と、低山とは思えないアルペンチックなところだろう。
- 中道
- 中道から下を見る
ロープウエー駅側の頂上に来るとたくさんの観光客。今日はスキー場も親子連れで大賑わいだ。インドネシア人と思われる顔の人たちがたくさんいる。スキー場横の無料休憩所でもインドネシア人のグループでいっぱいだ。今日、インドネシア人のグループが御在所に来ることは聞いていたのだが、こんなにたくさん来ているとは思わなかった。なにせ生まれてこのかた雪など見たこともない人たちなので、楽しいことだろう。
- スキー場は大にぎわい
この休憩所にはストーブがあるのでありがたい。ストーブにあたりながら甘酒や行動食を食べたり、近くに座っていたインドネシアの人たちと話をしながら過ごす。スノーシューツアーもしているようで、レンタルスノーシューを履いた人たちが出入りしている。
体も温まったことだし、そろそろ下山するか。今日は出足でつまづいたので、大人しく裏道経由で下山と考えていたのだが、ちょっと藤内沢への入り口を覗くとトレースがあったので、それに引き込まれるように藤内沢に下ってしまった。最初の急斜面はシリセードで降りる。今シーズン初めてのシリセードで慣れないせいか、ピッケルのピックがシェルズボンに触れたかなと思ったら、次の瞬間にはシェルズボンが裂けていた。あちゃー、やらかしたぜ。ちょっとブルーになる。
第三ルンゼでは2グループがアイスクライミングを楽しんでいたが、ブルーな気分のままで、すぐ横を通り過ぎる。下山方向を見るとトレースがあったので、そのまま降りることにする。新雪なのでシリセードをやってもあまりスピードが出ない。それでもシリセードを楽しみながらあっという間にコウモリ滝のすぐ上まで降りてきた。
- 藤内沢
コウモリ滝は雪で埋まり。トレースはコウモリ滝を巻くように付けられている。「なんだ、面白くないなあ」と思いながら、冒険せずにやっぱりトレースをたどる。藤内滝の巻きは怖かった。これまでここで怖いと思ったことはなかったのだが、確かにスリップすると下まで落ちるだろうなあ。慎重に通過する。
藤内沢の入り口から裏道合流地点まで30分もかからなかっただろう。藤内沢は面白いけど、あまりに短くてあっけない。ほんとは翌日に藤内沢を登ることを考えていたのだが、今日降りたからもういいか。明日は別の場所に転進することにしよう。
裏道を下り始めるとどこかのツアーらしい団体さんが前を歩いていた。追い越させてもらう。藤内小屋で休んでいると、その団体さんが止まらずに通り過ぎてしまった。しまった。また追い越させてもらう。2回も追い越させていただいて、すみませんでしたm(__)m
スカイラインを過ぎ、ロープウエー駐車場まで降りる。スカイラインからロープウエーまで歩いたのは初めてかもしれない。今日は本谷で躓いたが、天気もまずまずで楽しい雪山歩きとなった。まあ、本谷は次回また来ればいい。ところで、あの女性にはその後会うことはなかったが、どうしたのだろうか。
1シーズンに1回くらいは本谷、藤内沢で遊びたい。冬型が強いこの週末、強い風を避けて谷の中でぬくぬく雪遊びするには絶好のコンディションだろう・・・と思ったのだが、考えが甘かった。
【 日 付 】2017年2月11日(土)
【 山 域 】鈴鹿
【メンバー】単独
【 天 候 】曇り
【 ルート 】御在所ロープウエー駐車場 8:15 --- 本谷に挑戦するも敗退 9:35 --- 10:47 中道6合目 --- 12:20 スキー場横休憩所 13:17--- 藤内沢 --- 14:00 藤内小屋 --- 14:50ロープウエー駐車場
前夜からの雪と冷え込みで、私のFF車では湯の山温泉奥の登山者用駐車場にたどり着くのは無理だろう。御在所ロープウエーの駐車場に車を止め、中道登山口まで歩くことにする。温泉街を過ぎると、四駆車が除雪車とすれ違いできなくて苦労している。やっぱり大事をとって正解だったようだ。
[attachment=0]P2110002.jpg[/attachment]
中道登山口で登山届けを出していると後ろから登山者グループがやってくる。さすがに御在所岳、こんな天候でも続々と登山者が登るようだ。本谷方面はトレースがない。トレースを期待してちょっと遅めに来たんだけど、まだ早過ぎたか。
左折し鉄橋を渡ろうとすると、単独の女性が本谷に行くなら同行させてほしいという。ヘルメット装備をしており、三つ編み帽子のナンジャっておじさん風の私よりは山慣れしていそうな感じなので、「途中で引き返すかもしれませんけど」と断って同行を承諾する。名古屋から来たという。
[attachment=1]P2110007.jpg[/attachment]
御在所山の家でアイゼンを履き、いざ出発。最初右岸を行こうとするが、雪が胸ほどもあり、新雪でサラサラの雪なのでもがけどももがけども崩れて来て進めない。あきらめて左岸方面に行こうとするが、状況は同じ。後ろから男性二人組がやってくるが、やはり苦労している。この時点で私は撤退と決め、中道を登ることにする。
女性に撤退を告げると、呆れたような顔をされた。やっぱりナンジャっておじさんはナンジャっておじさん以上ではない。女性はもう少し頑張ってみるとおっしゃる。御在所山の家まで戻ると単独男性がやってくる。さすがに人気の本谷、挑戦する人が多いようだ。中道登山口で衣服調整をしているとさっきの男性2人組が引き返してくる。女性はどうしたのかと聞くと、まだ頑張るようだという。今年、本谷に5回挑戦して全て敗退している人だという。よっぽど本谷に思いがあるようだ。
[attachment=2]P2110012.jpg[/attachment]
中道にはさすがにトレースがある。トレースがあるとなんと歩きやすいことか。人気の中道、人も多い。思ったほど風は強くなく、意外と山日和なようだ。北は
釈迦、南は入道まできれいに見えている。下は四日市方面がよく見えている。中道の良さはこの景色と、低山とは思えないアルペンチックなところだろう。
[attachment=3]P2110032.jpg[/attachment]
[attachment=4]P2110033.jpg[/attachment]
ロープウエー駅側の頂上に来るとたくさんの観光客。今日はスキー場も親子連れで大賑わいだ。インドネシア人と思われる顔の人たちがたくさんいる。スキー場横の無料休憩所でもインドネシア人のグループでいっぱいだ。今日、インドネシア人のグループが御在所に来ることは聞いていたのだが、こんなにたくさん来ているとは思わなかった。なにせ生まれてこのかた雪など見たこともない人たちなので、楽しいことだろう。
[attachment=5]P2110042.jpg[/attachment]
この休憩所にはストーブがあるのでありがたい。ストーブにあたりながら甘酒や行動食を食べたり、近くに座っていたインドネシアの人たちと話をしながら過ごす。スノーシューツアーもしているようで、レンタルスノーシューを履いた人たちが出入りしている。
体も温まったことだし、そろそろ下山するか。今日は出足でつまづいたので、大人しく裏道経由で下山と考えていたのだが、ちょっと藤内沢への入り口を覗くとトレースがあったので、それに引き込まれるように藤内沢に下ってしまった。最初の急斜面はシリセードで降りる。今シーズン初めてのシリセードで慣れないせいか、ピッケルのピックがシェルズボンに触れたかなと思ったら、次の瞬間にはシェルズボンが裂けていた。あちゃー、やらかしたぜ。ちょっとブルーになる。
第三ルンゼでは2グループがアイスクライミングを楽しんでいたが、ブルーな気分のままで、すぐ横を通り過ぎる。下山方向を見るとトレースがあったので、そのまま降りることにする。新雪なのでシリセードをやってもあまりスピードが出ない。それでもシリセードを楽しみながらあっという間にコウモリ滝のすぐ上まで降りてきた。
[attachment=6]P2110044.jpg[/attachment]
コウモリ滝は雪で埋まり。トレースはコウモリ滝を巻くように付けられている。「なんだ、面白くないなあ」と思いながら、冒険せずにやっぱりトレースをたどる。藤内滝の巻きは怖かった。これまでここで怖いと思ったことはなかったのだが、確かにスリップすると下まで落ちるだろうなあ。慎重に通過する。
藤内沢の入り口から裏道合流地点まで30分もかからなかっただろう。藤内沢は面白いけど、あまりに短くてあっけない。ほんとは翌日に藤内沢を登ることを考えていたのだが、今日降りたからもういいか。明日は別の場所に転進することにしよう。
裏道を下り始めるとどこかのツアーらしい団体さんが前を歩いていた。追い越させてもらう。藤内小屋で休んでいると、その団体さんが止まらずに通り過ぎてしまった。しまった。また追い越させてもらう。2回も追い越させていただいて、すみませんでしたm(__)m
スカイラインを過ぎ、ロープウエー駐車場まで降りる。スカイラインからロープウエーまで歩いたのは初めてかもしれない。今日は本谷で躓いたが、天気もまずまずで楽しい雪山歩きとなった。まあ、本谷は次回また来ればいい。ところで、あの女性にはその後会うことはなかったが、どうしたのだろうか。