- 竜ヶ岳
今度の週末は用事があって山に行くことができない。代休が取れるというので、比較的天気が良さそうな金曜日に休みをとって竜ヶ岳に行くことにした。
【 日 付 】2017年2月3日(金)
【 山 域 】鈴鹿
【メンバー】単独
【 天 候 】曇りのち晴れ、強風
【 ルート 】宇賀渓駐車場 7:28 --- 7:51 遠足尾根分岐 --- 9:05 稜線 --- 10:39 金山尾根分岐 --- 11:19 竜ヶ岳 --- 11:45 昼食 12:21 --- 12:47 金山尾根 --- 14:00 林道 --- 14:20宇賀渓駐車場
レポにあげていないが、実は1月20日(金)にやはり代休をとって竜ヶ岳に出かけた。その時は買ったばかりのカメラを服装調節をした時に置き忘れたことに後で気づき、途中から引き返して、結局山頂へは登らずじまいだった。今日はそのリベンジなのだ。
7時過ぎに宇賀渓駐車場着。まだ車は一台もいない。登山届けを提出し、出発。林道の雪は前回と比べると少なくなり、歩きやすい。前回は30分かかった遠足尾根への分岐まで、20分で到達。やはり道の状態で速度はずいぶん変わるものだ。遠足尾根への登りもすっかりトレースができていて、歩きやすくなっている。前回は一つのツボ足とスノーシューのトレースがあるきりだった。トレースは圧雪されて滑りやすくなっているので、チェーンアイゼンを履くことにする。
昨晩降っていた雨は山ではやはり雪だったようで、登りの途中から新雪が出始め、稜線に出るとトレースは新雪に覆われて全く見えなくなっていた。稜線に上がった途端に厚い雲に覆われていた空に青空が覗く。さすがに強烈な晴れ男。頂上付近はまだ厚い雲に覆われているが、頂上に出る頃にはすっきりと晴れるに違いない。
稜線でチェーンアイゼンからスノーシューに履き替える。これからは気持ちのいい新雪歩きだ。稜線に沿って登っていけば遠足尾根で迷うことはない。昨晩降ったばかりの雪なので、まだ軽く、歩いていても気分がいい。上部の開けた場所に出る。これからは気持ちの良い雪原歩きだ。トレースのない雪原に自分のフットプリントを自由につけていくのは気持ちがいい。
- 遠足尾根
下の町並みはよく見えているが、頂上付近はまだ雲に覆われたままだ。上空の雲の動きが早く。上の方はかなりの強風が吹いている模様。標高が高くなるにつれてその強風が時々吹きつけるようになる。
- 白い雪面に白い花が咲く
金山尾根分岐まで来ると、下山方向にはっきりとしたトレースがあるが、その上部は新雪に覆われてまっさらなままだ。気温が低いせいか、樹氷がそのまま残っていて、ある意味綺麗だ。頂上に登るとそこは氷の世界だった。強風のせいで積雪はあまりないが、全てがカチンカチンに凍って、そこに八ヶ岳並みの強風が吹きつけている。アウターシェルのおかげでそれほど寒さは感じないが、長くいるところでもなさそうだ。どうも晴れ男の力はここまでは及ばなかったらしい。
登頂の感激をしばらく噛み締めて下山にかかる。ここまで誰にも会わなかったのだが、頂上の下で単独男性と二人の女性とすれ違う。女性ペアは遠足尾根から私のトレースを辿ってきたらしい。3人ともアイゼンにツボ足なので、結構歩きにくかっただろう。
金山尾根分岐の手前のシロヤシオの林で風を避けて一休み。一応コンロも持ってきたのだが、出すのが面倒なので行動食の干し柿と甘酒とカフェオレですませる。干し柿は田部井淳子さんオススメの行動食だが、たしかに食べやすく、吸収の良いグルコースが簡単に取れるので、なかなか優れものだ。
まだ時間も早いので、ザックを下に敷いて雪面に寝転がっていると下からまた何人か上がってき、また上にいた人たちも下山してきた。さすがに人気の竜ヶ岳、平日といえども人が登っているのだ。と思っていると突然空が割れ、青空になった。
- やっぱ樹氷は青空に映える
これは絶好のシャッターチャンスと、ムクッと起き上がり、写真を撮りまくる。なんといったって樹氷には青空だろう。日が当たるとみるみるうちに樹氷が落ち始める。本当にいい場面は30分ほどだろうか。写真を撮りながら下山することにする。北には藤原岳や御池のテーブルランドが雪をかぶって輝いている。南は御在所やその向こうまでよく見えている。
- 樹氷 その1
- 今年一番の樹氷 輝きは一瞬だった
- 御池テーブルランド
金山尾根を降りかけると女性ペアが追いつき、ヒップソリで遊びながら降りていく。私もシリセードで降りようかと思ったが、シリセードのやりすぎでぼろぼろになったアウターのお尻が気になるのでやめた。
宇賀渓の駐車場に戻り、登山届けを回収しようとすると係員のおじさんが出てきて、ちゃっかり駐車料金を請求された。前回は誰もいなかったのに、いることもあるんだ。
下山した頃にはすっかり青空が広がり、「下山すると晴れるの法則」通りだ。明日はいい山日和になるに近いない。でも、明日になると今日ほどの素晴らしい樹氷は見られないだろう。そういう意味では、今日登っておいて正解かと思った。