【 日 付 】11年7月14日~15日
【 山 域 】白山
【メンバー】Kasaya
【 天 候 】殆ど快晴
【 ルート 】7/14 四日市4:05===7:35市ノ瀬8:00---12:10チブリ尾根避難小屋---15:03別山---17:28南竜山荘サイト地
7/15 南竜山荘6:00---7:30室堂---8:18御前峰---9:36大汝峰---10:40七倉の辻---13:13釈迦岳前峰---
---15:は0林道出合い---16:07市ノ瀬
梅雨が明けた先週の鈴鹿は暑さでバテバテだった。やっぱり高い山が良かろうと手近な白山を選ぶ。先週買ったばかりの
一人用テントとダウンのシュラフも使ってみたい。大分軽量化できたかなあ。軽量化もさることながら嵩が随分減って
ありがたい。見た目が小さいとなんだが軽く見えるしパッキングが楽でいい。
7月14日(木)の早朝に市ノ瀬着。別当まで車で入れるのでこの時期の市ノ瀬駐車場はガラガラだ。準備をしていると隣の人が
チブリ尾根かと話しかけてくる。よく白山に来られるようで、この後別当出合から南竜にいきテント泊だそうだ。
まっすぐ行けば近いがこちらはチブリ尾根経由。早々に出発する。
チブリ尾根は初めてで少しまごつくが立派な案内板ですぐに入り口がわかる。天気は快晴。林の中の展望がない道を行く。
晴天に文句を言ってはいけないがやはり暑い。途中で展望の開けた場所で休憩する。白山が美しい。樹林帯を越えて尾根に出ると
ぱっとは眺めに飛び込んでくる。ニッコウキスゲとササユリのお出迎えだ。今年はあまり花を見ることが少なかっただけに
この歓迎はうれしい。パチリパチリと写真を撮るのに忙しい。
- いつ見ても美しい花たち
途中の避難小屋には5人の人が休んでいた。既に別山登山を終えて戻ってきた年配の人もいる。すごい健脚だ。別山へは
ここからがきついと休憩している人達に言われたが確かにきつい。ひーひー言いながら登っていく。以前なら楽に切れた
コースタイムが全然切れない。軽量化を計ったのにこの程度かと思いつつやっと別山分岐だ。ここでザックをデポして別山に向かう。
もう午後のこの時間には誰も歩いていないだろうと思うと前から人が来る。こんな時間にどこへ行くのかと訝しく思って
近づいていくと、あれ?クロオさん?なんとまあ。クロオさんもこの時期は私同様木金休みだそうだ。なーんだ。一緒に来たら
もっと楽しかったのに。しばし談笑して分かれる。クロオさんは避難小屋泊まりかそのまま下山だそうだ、余裕の山行だ。
- 南竜山荘はまだ遠い
誰もいない別山をそそくさと往復し途中で花を愛でながらデポ地に戻る。さあ、あともう一がんばりで幕営地だ。
そうは思うものの長いなあ。南竜へは一度降下した後、登らねばならない。その鞍部は水の豊富に流れている場所だった。
思わずごくごく。今日は相当暑いのだろう。水の消費がすごい。たらふく飲んだ後重い身体を引きずってやっとこさ
サイト地着。さすが平日。広いサイト地にテントはわずか。どこでも張れる状態だ。
時刻は既に5時30分。本当なら4時ごろには着いて夕闇迫るまでの時間をノンビリ過ごすはずだったのが、ちょっと
慌しくなった。まあそれでも少しはあるかとテントを張って外に腰を下ろすとどこからか虫がどんどん集まってくる。
夕方までいなかったらしいがよく見るとどこでも虫を追うのに大変そう。まさかこんな高いところにはいないだろうと
虫除けを持ってこなかったことが悔やまれる。顔の周りを飛び交い時には刺してくる。不快なことこの上ない。ずっと外に
いることが辛くなり明るいうちにテントに潜り込んでしまった。虫対策はヒルより大事だ。
- 新調のテント ちょっと狭いけどまずまず快適でした。
7月15日(金)周囲が明るいのに気づいて目を覚ます。夜中に少し目を覚ましたが新品のシュラフは快適でよく眠れたようだ。
今日も長い道のりなので早く出かけたかったが結局6時発となる。
まずは室堂まで。トンビ岩コースを行くが途中に雪渓が残っており滑りやすい。登りだからいいのだが、下りて来る人は
少し難儀していた。ここで滑ったらやっぱり少し怪我しそう。そんな感じの斜面である。
そしてやはりほぼコースタイムどおりの時間で室堂着。荷物も軽くなったはずだがやっぱり調子が出ないのだろうか。
ここで又たっぷり水を補給して御前峰へ向かう。白山の最高峰は結構人がいる。朝のご来光はすごく天気が良かったらしいが
この時間でも十分に天気がよい。雲はまだ下にあり富士山や槍穂もしっかり見えている。方位盤を頼りに側にいる人と山を
同定していると見知らぬ青年が、写真を撮らせてくださいとカメラを向ける。おっさんばかりであったがそういうことは
関係ないようだ。白山には初めて登るので今来た道を帰ろうと思うというその青年にどうせなら御池めぐりしたらと
皆で勧める。道の整備されているこのルートなら問題ないはずだ。途中まで前後しながら歩いていった。
- 槍と穂高がしっかりと見えます
大汝峰へ向かうと人はぐっと少なくなる。御前峰とは違ってものすごく静か。吹く風はさわやかだがやっぱり暑い。
ここから七倉に向かうがちょっと不精してショートカットしたのがいけなかった。道はいつのまにか大汝峰の迂回路に入っている。
アレレ。七倉が遠くなっていく。慌てて戻り正規ルートに合流。ガスッていたら気づかずに元の場所に戻っていたかもしれない。
やっぱり地図とコンパスはよく見ないとあかんなあ。
七倉の辻に着く。そこは南斜面にもかかわらず大量の雪渓が残っている。何故にこんなにあるの?ちょっと不思議。日よけの
場所もない炎天下だが風だけは涼しい。先着の単独者に挨拶をしてラーメンを食しコーヒーを飲む。これからは殆ど下りになる
という安堵感がこのときは少しあった。
さてと出発。急な下りが始まるがそこで年配の方が登ってくるのに出くわす。市ノ瀬を4時30分ごろ出発したとのこと。この暑さの
中さぞ大変だっただろう。お互い好きでやっているのだがご苦労様です。もうすぐ峠ですよと伝える。
ここを下りきったところに水場があったはず。何故かやたらに喉が渇き水!水!水!と唱えるようにして歩く。ザックにももちろん
水はあるが湧き出ている水が恋しい。随分下がったところで見覚えのある場所に出た。水場である。ザックをおいて早速水汲み。
でもここは今回チョロチョロとしか出ていない。ボトルに詰めるのにも時間がかかる。これじゃ何時枯れるか分からないね。
でも冷たくておいしい。何度もお代わりをする。
ここから釈迦までは一登りか。この頃から雲が出てきて白山本峰は雲の中に隠れ始める。ずっと続いていた晴天もそろそろ
終わりに近づいてきたか。雨が降るほどではないが若干暗くなってきた。暑くないのがうれしい天気となる。
白山釈迦は不遇なところ。登山道を歩いていては到達できないし。釈迦を示す道しるべもない。一体どうなっているんだろう。
入り口は知っていたがあまり登る気もせずパスしてしまった。
ここから先は本当に下るだけ。太いブナがアチコチに見られる立派な登山道である。しかしかなり疲労がたまってきたようでなかなか
景色を愛でる余裕がない。途中の水場で喉を潤し林道に出ると日は傾きかけたとはいえまだ暑い日差しの下トボトボと駐車地に戻った。
鈴鹿ほどではないにしろ、やっぱり暑いわ。晴天に贅沢いっちゃいけないけれど。
kasaya