近頃は・・・・とてつもなく暑い!
北陸方面では雨が多いようだが東海地方はピーカン。このままでは頭の皿がとても心配だ。せめて週末ぐらいは涼しく過ごしたい。
息子の期末試験も終わり駄賃と言ってはなんだが、土日1泊で神崎川に涼みに出かけることにする。
渓流シューズなどの装備の他、清涼飲料水、そして2食分のスパゲッティーなど詰め込んで・・・・・・今回はとても楽しみだ。
オット!殺虫剤を忘れてはいけない。
【 日 付 】2011.7/2~3
【 山 域 】 鈴鹿
【メンバー】息子+サンチョ(2名)
【 天 候 】晴~曇り
【 ルート 】
• 1日目、10:30朝明駐車場~11:30ハト峰~13:30ヒロ沢出会
• 2日目、9:00ヒロ沢出会~10:30金山~8:00駐車地
<1日目>
『お父さん、8時・・・・』
息子の不安げな声で目覚め、訳のわからない状態で家を飛び出す。
本日は、5時起きで・・・・・ヒロ沢出会ベースで下谷尻谷のコリカキ場までを周回する積もりだったが、出鼻でほとんどやる気が失せてしまった。
朝明駐車場は7分目ほどの駐車状況である。管理人の誘導に従い駐車。
管『今日は、どちらまで?』
サ『ヒロ沢1泊です』
管『・・・・・では、あちらへ移動してください』
とのことで、古い売店跡脇へ移動・・・・管理人さんは再び現れると
管『これを書いていてください』
長年鈴鹿に通っているが、入山届に自分で記入するのは初めてだ。
旧売店跡でゆっくり荷物を整理して、さて出発・・・・・重いヤンか~。
30分毎に休憩を繰り返しハト峰峠通過、峠には女性を含む4~5名がランチタイムだっだ。
我々は、ハト峰湿原を通り過ぎ小屋跡手前の明るい沢で大休止、お稲荷さんとキューリで昼食とする。
ヒロ沢出会テン場着。
テン場は綺麗に掃除されており、たき火跡には整然と石が並んで炉が仕立ててある。
全く使われていない様子で、これもコース整備の一環か?息子はとても嬉しそうだ。
- ヒロ沢出会のテン場にて
それにしても涼しい、テントを設営し河原に降りるが、水が冷たく入水する気になれない。息子に
サ『泳げ!』
息『イヤ!』
息子もやる気が失せたようだ、既に散策する気もなく『河原にいる』と言う息子を残しテントで駄眠を貪る。
2時間が経過、息子はズ~と河原に居続けだったようだ。
『石を投げたり,石を投げたり、石を投げたり・・・・・・・』との事、とてもお利口さんだ。
- 川で遊ぶ・・・・
17:30過ぎ、食事の支度をしていると1名ハト峰上がっていく人がいる。今夜は我々だけのようだ・・・・。
虫も思ったより少なく、香取線香を焚くとほとんど居なくなった。
今夜のご飯はミートスパ♪
茹で上がったスパゲッティーの湯を切っていると、コッヘルの取手がグルリンコで、スパの塊が地面にバサッ!
親子揃って絶句だが・・・・息子の『洗って食ォ!』の声に我に返った。
コッヘルに熱々のスパを拾い上げるが、砂が混じって落ち葉だらけ・・・・『こんなおぞましいもの食うンか?』
ヒロ沢で300gのスパを一スベづつ洗う!大層気の長い話だが束で洗ってもゴミは取れないのだ。このまま、流しスパか?
谷水にサラしたプリプリのスパに熱々のミートソースをブッカケ、キンキンに冷えたビールを飲みながら食す!
中々美味だったりするが、時々のジャリジャリ感はアクセントと言うことにして置こう。
食後、トップリ暮れた中で息子の焚き火が始まる。
暫くで飽きたのでテントに潜り込む・・・・・3時間経過。
息子は焚き火のところだ。
沢山集めた枯れ枝がほとんど無くなっている。
サ『ズーッと焚き火か?』
息『焚き火して,焚き火して,焚き火して・・・・・』
との事、かなりお利口さんのようだ。
- 焚き火で遊ぶ・・・・・
燃え残りも少なく綺麗に燃えている焚き火で、木の枝に刺したソーセージを炙りビールを楽しむ。それにしても暗い・・・・今夜は新月のようだ。
22:00過ぎ、テントに入ると息子は直ぐに寝入ったようだ。
フライを閉めると熱が籠もって暑い。この時期はメッシュテントにした方が良いのかも知れない。
『ジーコ!ジーコ!』
息子がテントのファスナーを開け閉めする音で目覚める。
サ『どうした?』
息『朝なのに・・・・暗い』
サ『まだ2:30だゾ~』
やはり、相当なお利口さんだった。
息『だって、小鳥のサエズリが聞こえるモン』
確かに、小鳥のサエズリが聞こえる・・・・が、辺りは漆黒の闇・・・・・愚息と同類か?
<2日目>
4:15、小鳥のサエズリで目覚める。正真正銘の朝・・・・・だが寒い。
早々に行動意欲・・・・0。
しばらくグタグタして適当に帰ろう。
6:00起床、朝食もスパゲッティ!昨夜のような失敗もなく今度はインディアンスパで無難に済ませる。
食事をしながら、帰りのルートはボログツモニュメント背後の斜面を登り金山へ直接上がることに決定。
洗い物にヒロ沢へ出ると、大物だがやせ細ったヒル様がお出ましになった。ついにヒロ沢出会にまで生息域を広げたのか・・・・・・エイ!『塩分でも取ってなさい』と言うことで食卓塩をご馳走してやった。
荷造りをすると、昨日と比べ随分軽くなったとは言え相当な重さがある、息子はゴミ担当なので嵩は大きいが驚くほど軽い・・・・・
サ『これもお前の方に入れて』
息『ザックが小さくて入らん!』
サ『ジャ、ザック毎交換だ』
息『イヤ!』
などと遣り取りした挙げ句、諦めて出発。
ボログツ背後斜面に取り付くと、最初は急斜面でキツイものの尾根に上がると明瞭な踏み跡になる。780mラインの尾根分岐では、下りの場合通り過ぎてしまいそうだ。たぶんハリマオさんはこちらへ下ったのだろう。
意外に多くのアップダウンをこなすと、大トロからの尾根と合流し古びたワイヤーが尾根沿いに放置された所になる。左前方に索道基地跡方面の展望が開け、さらにアップダウンをこなすと金猪ブナのある支尾根の分岐に到着する。金山の頂は目の前にあるがここで大休止、荷が重かったので徘徊する気力が無い。
ヒロ沢テン場と違い、虫が五月蠅いので××ジェットをお見舞いした。効果覿面!一瞬で静かになる。苦労して担ぎ上げた甲斐があると言うものだ。
- 金猪ブナは健在
下山は中峠、曙滝で飛沫を浴びながら早めの昼食。
間近でみると何とか上れそうな気もする。
西山山荘まで下ると、本日初の人との遭遇。コーラを購入し道沿いの水たまり横の石に腰掛け休息。水たまりでは子供がビーチサンダルで遊んでいる。
サ『ボク、足下気をつけてネ』
子『大丈夫・・・・・』
駐車地へ到着し、靴を脱ぐと大型のヒル様が進入していた。先ほどの子供と話した時に取り付かれたのだと思う。塩分をタップリご馳走して・・・・サイナラ~。
久しぶりに、三休の湯でサッパリし帰路に就いたのでした。