【 日 付 】2015年10月11日(日)~13日(火)
【 山 域 】奥秩父 長野・山梨・埼玉三県県境
【メンバー】アイアン氏・通風山
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】
10/11(日)
自宅11:00==16:30一乃橋旅館(泊)
10/12(月祝)
一乃橋旅館5:00==西沢渓谷駐車場5:30…6:10東沢出合…7:15ほらの貝のゴルジュ7:35…8:25山の神…8:53乙女滝…9:10東のナメ…9:37西のナメ…10:15釜ノ沢出合…10:28魚留の滝…千畳のナメ…11:05野猿の滝…11:27両門の滝11:45…12:28薬研の滝…14:12水師沢出合…15:11木賊沢出合…15:35ポンプ小屋…16:00甲武信小屋(泊)
10/13(火)
甲武信小屋6:00…6:20甲武信ヶ岳…8:30徳ちゃん新道分岐…10:10西沢山荘…(カップラーメン食す)…11:00西沢渓谷駐車場==16:30自宅
憧れの笛吹川へ行ってきました。
この時期なのでテント泊の予定を急きょ変更して、なんと前夜温泉旅館泊です。いつもは良くてビジネスホテルの素泊まりなのですが、二食付き(朝は弁当にしてもらいました)温泉旅館は初体験です。料金は税別8000円で料理も温泉も満足できるものでした。癖になりそうです。
- 夕食にご満悦のアイアン氏
朝暗いうちに西沢渓谷の駐車場を歩きだす。徳ちゃん新道の登山口を右手に見送って西沢渓谷遊歩道の吊り橋を渡って、鶏冠山方面の小さい道標から右に折れ東沢の河原に降り立った。
- 鶏冠谷出合
かつてはメジャーな登山道であったようだが台風によってズタズタにやられてしまって、沢登りのルートになったそうだ。
ワイヤーが張られた高巻き道の旧登山道を山の神あたりまで進む。途中数回沢床に下りるがすぐに高巻き始める。一度下りたまま沢を詰めてしまっておかしいことに気づき戻ること1回、戻った目の前にはすぐに上がる道が付いていた。30分ほどのロスだ。
沢登りの目的なので、沢に下りると多少濡れてでもジャブジャブと行ってしまうのだ。
法螺の貝のゴルジュで旅館で作ってもらった朝食用弁当を食べる、水の青緑がきれいだ。不思議な洞窟状のゴルジュである。ここを突破する人もいるようだがこの季節はとても無理である。法螺の貝のゴルジュを高巻いて覗いてみるとその奥は厳しいゴルジュが続いていた。
- 法螺の貝のゴルジュ
山の神を過ぎて道は河原を行くようになる。左にサラサラと流れる乙女滝にうっとりしながら先を急ぐと東のナメ、西のナメの一枚岩の斜面をこれまたサラサラ降ってくるように流れる滝の珍しさにしばし足を止めて眺める。
真夏であればウォータースライダーで遊べそうな滝だ。
ぼやっとしていると見落としてしまいそうな釜ノ沢の出合だが、銘板によって間違えずに方向転換できた。
10分ほど遡行すると魚留の滝が現れる。豪快な滝である。一見すると登れそうもないつるつるスラブの右岸だが、わずかなくぼみやクラック頼りになんとか登り切った。後続のアイアン氏には念のためにザイルを出した。
上部3段のナメ滝をクリアしていよいよ本命の千畳のナメを歩き始める。紅葉もきれいだ。
ずっと来たかったところを歩いている実感に浸る。沢愛好者なら難易度は別にしても一度は来てみたい場所ではないだろうか?
楽しい。初冬と言ってもいいぐらいの水の冷たさだが、それさえも清々しく感じる至福の時間である。
ナメの終焉はナメ滝で終わる。振り返ってみると果てしなく続いているナメがまたいい。
両門の滝に到着する。二つの滝が同じ釜にサラサラと流れ込む。圧巻というか絶景というか。不思議な場所だ。
意外と釜は浅そうだ。
- 両門の滝
右股の滝の左岸を巻くが念のため20mザイル2ピッチで巻き上がった。滝の落口へも懸垂下降を使う。ここが一番の難所であった。安全第一で行くのがいい。
薬研の滝は樋状の大きな滝だ。右岸の巻道を上がる。紅葉がいい。
水師沢、木賊沢を分け、いよいよ釜ノ沢も斜度を増してくるがやっぱり詰めもナメ状の沢である。上部にポンプ小屋らしき建物が見えてきた。もう一息。
ポンプ小屋からはしっかりとした道が斜面をジグザグに切っていく。あっという間に甲武信小屋のすぐ上の尾根に飛び出した。
甲武信小屋は7割くらいの入りだろうか。カレーライスがおいしい。小屋の主人徳さんは実に気立てのよさそうなおじさんで、話しぶりも実に暖かかった。
鶏冠山のことを少し聞いてみた。次の目標ができた。鶏冠尾根~甲武信岳を歩いてみようという思いがふつふつと湧いてくる。
翌朝甲武信ヶ岳山頂を踏んで、戸渡尾根から徳ちゃん新道で西沢渓谷入口まで一気に下山した。
素晴らしき山旅ができたことに感謝である。来夏はテントかツエルトで両門の滝上部のテントサイト適地でたき火でもしながら泊まりたいものである。
動画作ってみました。百聞は一見に如かず、かも・・・・・??
youtubeサイトからの閲覧は以下のURLから大画面でどうぞ。
https://youtu.be/K1y-1EGXIc4
つう