最近は週末毎に雨で山は随分ご無沙汰で体も鈍りきっている。・・・・・ここ2~3日は真夏日が続きこのまま夏に突入する気配もある。
金曜は快晴、土曜も快晴だが日曜は怪しい雲行なので、あまり気は進まない。しかし、ここらで体に活を入れておかないと今シーズンの山行きがとても寂しいものになりそうだ。
土曜(6/25)の朝、午後立ちで鎌ヶ岳山頂泊の修行登山を決意・・・・・途中挫折しないようお呪いの積もりで緑水さんのレポにレス付け・・・・・山頂泊するためだけに出発である。
【 日 付 】2011.6.25~26
【 山 域 】 鈴鹿
【メンバー】サンチョ(単独)
【 天 候 】晴~曇り
【 ルート 】
• 1日目、16:45スカイライン料金所跡~17:10三ツ口堰堤~17:50日陰尾根岩峰~18:45県境尾根岩峰~19:20鎌ヶ岳 山頂
• 2日目、6:00山頂発~(三ツ口谷)~8:00駐車地
<1日目>
15:00自宅発、スカイライン料金所跡は時間が遅いのに車は多い。ここからの入山はやはり人気が高いようだ。
御在所山の家を過ぎると人影も皆無。気温はさほど高くないが湿度が高いようで一気に汗が噴き出す。
三ツ口堰堤上で顔を洗い、汗を拭う、この先岩峰まで200m程の一気登りだし、下山時まで水場は当分お預けになる。
- 日陰尾根の分岐表示は三ツ口堰堤から少し上った尾根上・・・・・
途中サジを投げ出したいような気分を押さえつつやっとの思いで岩峰着、西日が暑いが絶景を暫し楽しむ。緑が濃いため百間滝など谷筋の状況はほとんど視認できない。
- 日陰尾根岩峰からの展望
勾配の緩くなった尾根道をヘロヘロ歩いて行くとブトが増えてきた。実は翌朝三ツ口堰堤に降り立つまでアブだと思い込んでいたが、立ち止まる度に汗でずぶ濡れの服の上から容赦なく噛みついてくる。
県境尾根の岩峰着、薄暗くなったためブトはさらに五月蠅くなる。
岩の隙間に黒いごま粒がウォンウォンと渦巻いて飛んでいる・・・・『ヘンなアブだな~』。
殺虫剤を忘れたことに気づき『引き上げようか?』とも思ったが・・・・・・、出がけのお呪が効を奏したものか・・・・・・先へ進むことに、山頂は目と鼻の先だし・・・・・。
迂回路に入り薄暗くなると顔の周りをも黒いゴマ粒が音を立てて飛び狂う。
袖口やスボンの裾から進入しとても痒いので、服の上からパンと叩くと5~6匹パラリと落ちていく・・・・・端から見るとたぶん蚊柱をまとって歩いているように見えるかも知れない。まさにお祭り騒ぎ、国府宮の新男になった気分でペースもデタラメだ。
ヨレヨレになって山頂着、トップリ暮れてしまったがブト柱を纏ったまま、ビールを一気のみ、そしてテントをデタラメに設営、荷物とともに体も放り込む。
数十匹の同伴者はいるが、テント内は有限のため吸血し満腹になれば大人しくなってくれることだろう・・・・・・同伴できなかった連中は、テントの外側でヒステリックにパラパラと凄い音をたてている。
暫くでパラパラ音が止んだが、幕体を叩くとまたもパラパラ音が復活する。寛ぎ着に着替え、おにぎりをビールで流し込み、ミニトマトほおばりながら様子を見るが、とてもテント外に出られる状況では無いようだ。
22:00過ぎ、いつも間にか寝入っていたようだ。幕体を叩くが今度はパラパラ音は復活しない。
外に出ると肌寒い位で心地よく、足下に広々とした夜景が横たわる。ビールを飲み終えてしまったのが残念だ。衣類を干したり、テントを修正したりで時間をつぶす。
0:00過ぎ、再びテント外に、先ほどより足下の夜景が暗くなっている・・・・節電?
いくら深夜電力が安いとは言え使わない方が安いに決まっている・・・・・・・。
滋賀県側のスカイラインでは峠族が一晩中走り回っているようだ、こちらも節約すべきだと思うのだが・・・・・・。
2:30、急にテント外が暗くなる。外に出ると周囲はガスで真っ白だが、風が冷たくなりさらに気持ち良い。
<2日目>
4:12いきなりの小鳥のサエズリで目が覚める。周囲はすでに明るいがテント内に居続ける。
5:30起床、ガスで視界が悪いが暫く山頂で様子見である。
- 早朝の鎌ヶ岳山頂
食事前にとりあえずテントを畳む・・・・・、空気が動いたためか再びブトが乱舞!
ブトには敵いません下山開始です。
頂上直下のはげ地でメールの着信!
オッ!緑水さんだ。
『山は梅雨雲だね、汗だくでガンガンですね。』
ガンガンだなんて~。久々の山歩きでガ~ン!ガ~ン!の連続でしたヮ。
五月蠅く付きまとうブトも標高が下がるとともに激減した。
三ツ口谷に下り立つまでに2名の登山者と挨拶、
登『もう山頂まで行ってきましたか?』
サ『昨夜からです・・・・・』
- 県境尾根岩峰と背後の雨乞岳
三ツ口谷の水は冷たく心地よい、谷水を楽しみながら下るとあっけ無く三ツ口堰堤である。
手首や足が痒いので、じっくりみると腫れが有り熱を持っている。谷水で冷やすとすぐに具合が良くなったが、かまれた場所が虫の大きさの赤い点、周囲は直径2~3cmで赤く腫れている。
この様子で、初めてブトに襲撃されたことに気づいた。ザット見ただけで30カ所以上やられたか?
初めてブトに咬まれたときは随分腫れが酷かった記憶だが、すでに免疫ができているようで大事には至っていないので幸いであるが、殺虫剤を忘れたことが悔やまれる。
現状、痒いのなんの・・・・・・。