[日付]2014年1月3日
[ルート]満天星駐車場→裏道→藤内沢→2ルンゼ→御在所山頂→中道→満天星駐車場
昨年暮れに早くも膝上ラッセル楽しませてもらった藤内沢。
今シーズンは雪も多く早く、氷の成長も早いとの情報を聴き再びO君、A嬢2人と藤内沢へ。
アイスUPも兼ねて奥又上部のナメ滝ルートが目当て。
駐車場で準備をしてると、先回後尾根登られたリュウさんに遭遇。
丁度話してたゴム手袋の件で面が割れ、あわててご挨拶・・・
歩きにくいトラバース道を敬遠し、スカイライン経由で裏道登山道に入る。
この辺りでは全く積雪は無い。上を見上げるとここいらでは珍しい雲ひとつない晴天。
風もほとんど吹いておらず、とても暖かい。
藤内小屋に辿り着くと小屋の人が餅付きの準備をしていた。
藤内沢出合いでアイゼン、登攀具装着。
今日は縦走メインなので縦走用平爪、バイル+ピッケルの組み合わせとなる。
思ったより人は入っておらず、見受けられるのは前後に各1パーティほど。
雪は良く踏み固められており、先回ラッセルした時の倍以上のペースで上がる。
- コウモリ滝近辺
P5フランケの氷柱(まだツララ)も先回よりも太ってきてるが、コウモリ滝の氷は中他半端で登りにくい。
途中マイナス滝に立ち寄り、氷結を確認。もうちょっとで登れそうな感じ。確かに今年の氷の付きは良さそうだ。
- マイナス滝
2ルンゼに入り、奥又の滝を見ると、上部は薄いが、トップロープでだったら遊べそうなくらい氷が付いている。
休憩を挟んで、ロープセット。奥又のバンドを上部へトラバースする。
- 奥又の氷結
出だしの7~8mは岩混じりの薄い氷なので、スクリューがセットできない。
おまじないで、一番短い10cmのスクリューを岩に当たるまでねじ込む。
1個目の側壁のアンカーにロープ掛けるまでが怖い。
スリップすると奥又側へ振られて宙吊りとなる。
それ以降は氷も厚くなり、適時スクリューが打ちこめるので快適。
- 1P目
風景を楽しむ余裕も出来る。
傾斜が緩いナメ滝はバイルのピックを差すよりも、グリップのスピッツェを氷に利かせてアイゼン主体の方が楽。
1ピッチ目50m一杯の所にアンカー2発の終了点。
時間稼ぐために、あとの2人ははえ縄のごとくザイル1本にスリングで分岐してぶら下がり同時登攀してもらう。
2ピッチ目は2段の低い氷壁を越えて雪田までの50m。終了点は立ち木。
- 2P目
後続2人の練習の為に氷壁を直登したり、トラバースしたりする様、スクリューセットする位置を調整する。
(本音はイヤガラセ?です) 狙い通り、O嬢苦戦、段差で落ちる。ピッケルのピックが効かず抜けたようだ。
やはりバイルとは角度が全然違うし刃先が甘い。
自分のバイルをザイルに通して降ろし、無事乗り越えて来た。
ここから中道までの30度強の雪壁は楽しめる。
- 上部雪壁
そのまま直上でも抜けれるが上部は傾斜がきついので左岸の3ルンゼとの尾根に逃げて中道へ。
山頂直下の遊歩道はロープウェイに乗ってきたカンボジア人御一行で溢れていた。
人目を避けるように中道を降り、立岩に寄り休憩。装備を解く。 ここかの風景も捨てがたい。
今回は御在所にしては珍しく穏やかな天気に恵まれ、氷と戯れる事が出来ました。