【日時】 2015年2月15日(日曜)
【天候】 雨後晴れ
【メンバー】 kitayama-walk
スノー衆Part2の小津権現山から見た花房山が格好よかったので、今度は小津権現山から花房山に歩いてみようと思い、クロオさん、kasayaさん、keikokuさんと4人で登ることになった。天気予報は数日前から晴れ時々曇りで期待していたが、前日には曇りとなり、当日は午前中は雨、午後から晴れという予報に変わっていた。午前5時に京都を出発したが、月も星も見て晴れていた。が、次第に曇ってきて関ヶ原辺りから雨が落ち始め、その後本格的な雨となった。午前7時前に道の駅「ふじはし」に到着したが、やはり雨の中。集合した4人で鳩首会議しながら雨の上がるのを待った。しかし、午前10時になっても雨が上がらないので、一時は鈴鹿に転進ということも考えたが、現地解散することにした。途中撤退までも行かない、入場不可の「退場」であった。
仕方がないので私とkeikokuさんは、揖斐川温泉「藤橋の湯」(午前10時開店)に入ることにした。それにしても朝から結構入湯客がいる。私は例によって温泉&サウナ三昧をし、風呂から上がったのは午前11時半。雨はようやく上がったものの、山はどんよりと曇っている。今日は山は中止になったのでのんびりすることにして、温泉のレストランでランチタイム。ジャンボ海老天丼を注文したが、これが本当に大きかった(でかっ!)。
- ジャンボ海老天丼(藤橋の湯)
のんびりしていると正午を回り12時半だ。山が明るくなってきて、太陽の光が見え始めた。もう少し早く晴れてくれたらよかったのにという思いがこみ上げてきた。でも、仕方がない。このまま京都に帰っても、今日は京都マラソンの実施日で交通規制が長々とあるので、これまた仕方がない。天候は回復しつつあるので、今後のことを考えて、この付近の偵察をすることにした。まずは、花房山からの下山口となる東杉原の藤橋城に向かった。もちろん、道路は除雪してあり、どんどん橋を渡ったところで、この先は除雪がされていない。雷倉からの下山口となる林道は雪に覆われていて車は通行することができない。ここは雪に覆われた藤橋城を見学することで終わった。
- 雪の中の藤橋城
この先、徳山ダムまでは行けるはずと思い、先を進むことにした。池太沢夜叉トンネルを越えると、谷に架かる橋がいくつかあり、雷倉大岩魚橋、犬返危歩橋、はるま太郎橋と命名されていた。雷倉大岩魚橋からは、対岸の小曽谷を距てて尖った雷倉が見える。山頂が避雷針のように尖っており、よく雷が落ちるということから雷倉と名が付いたと説明されていた。また右手方向の振り返ると、登るはずであった花房山もよく見える。実に残念な思いに駆られる。
- R417から花房山から雷倉にかけての眺望がある
そのまま進むと、境の尾一里岩トンネルという長たらしい名前のトンネルと越えて徳山ダムに到着した。ここより先は冬期通行止めとなっていた。ダム管理事務所の方に訪ねると、通行可能になるのがGW前後だという。徳山ダムは堤高161m、総貯水容量6億6000万㎥と日本最大規模で、多目的ダムとしては日本最大、全ての日本のダムにおいても黒部ダムに次ぐ規模を誇る。水害常襲地帯である揖斐川の治水および東海3県の水瓶として戦後間もない頃から計画され、様々な議論を経て平成12年に本体工事が着工され、平成18年本体盛立てが終わり、平成20年に完成した。徳山ダム建設に伴って徳山村全村が水没し、466戸522世帯(約1500名)が移転を余儀なくされた。映画「ふるさと」は徳山ダム建設を題材にした心打つ映画である。徳山ダムの堰堤から眺めると白い山が見えたが、これは能郷白山の手前にあるイソクラ(磯倉)だった。振り返ると雷倉と花房山も見える。太陽が照ってきて明るいが、風もかなりあって肌寒かった。
- 徳山ダムにて
徳山ダムに別れを告げ、湖北をめざす。帰りはR303から木之本ICに向かうことにした。奥いび湖大橋手前からは、先日登った天狗山が白く輝いていた。R303を進み、坂内が近づくと前方にはこれまた最近登ったトガスが見えてきた。続いて湧谷山だ。蕎麦粒山周辺の山の偵察のため、坂内遊ランドスキー場(廃業)に向かったが、道路は除雪されていなかった。30~50㎝ほどの積雪がある道を進んだが、ここでもフォレスターのX-modeが威力を発揮してスタックすることなく、旧スキー場の駐車場まで行くことができた。今年はやはり雪が多く、西俣出合まで入れるにはまだかなり時間がかかるそうだ。
- 坂内遊ランドスキー場(廃業)に向かう雪道
さらにR303を進むと、前方に大ダワが見えてきた。夜叉龍神社の駐車場は前にも増して雪があった。1台の車で駐まっていてスノーシューの轍がある。ここから大ダワ、土蔵岳に方面に登りに行ったのであろうと思うと少し口惜しい思いがこみ上げてきた。八草トンネルを越えて滋賀県側に入ると、前方には横山岳が見えてきた。振り返ると、土蔵岳の稜線が見える。先日山日和さんは登ったと思われる尾根があった。やがて杉野の集落にやってくると、横山岳が西峰と東峰が並んで見えるようになり、さらに墓谷山も近くに見える。横山岳の登山口の偵察もしてみようと思い、余呉の菅並まで行ってみることにした。R3030からR365を進み余呉支所前を右折し、ウッディパル余呉を通過し、上丹生集落に入ると雪が多い。もちろん、道路は除雪されているので問題はない。やがて正面に七々頭ヶ岳が見えてきて、2つのトンネルを越えると菅並の集落にやってきた。西尾根の登山口となる大ケヤキを確認し、また北西尾根から下ってくる下山口も確認した。この先の集落北端に六所神社があり、手前に対岸に渡る橋があり、橋の先に北海道トンネルがある。この先、田戸、鷲見などの廃村があるが、トンネル手前の橋で除雪が終わっているので、これ以上進むことができない。しかし、これで偵察は無事終えることができた。
- 夜叉龍神社の積雪状況-2mくらいある
- 横山岳の西尾根(菅並から)
- 北海道トンネルは通行止めになっていた