最近富にROM化している雨子庵です。
12月7日は三重県飯高地方は山の神です。今年は日曜日。盛大かな~と思いながらノブチャンに電話したら、
『雨子庵よぉ、もう終わったでぇ』
『えっ!』
『みんなの都合も有るからなぁ』
『・・・・』
とりあえず飯高の青田へ向かい、蓮ダム奥の「庵の谷」の山主のショウチャンに電話する。
『おおっ、雨子庵かっ。山の神は7日にやるよぉ。おおっ、見に来てもええよぉっ、庵の谷の広場で会おう』
待つこと小1時間。3人が車で上がってきた。
車から300メートル。今日は雪が深い。
『最近の山ノ神の日にこんなに雪深いのは珍しいですか?』
『そうやなぁ、12月7日にしては深いかなぁ。今日以外にも年末と年明け、計3回来るからな~』
(そうなんだ、知らなかった・・・)
杉林の中の大岩のたもとにそれは有った。祭るならココという場所だ。
手際よくセッティングが進む。今日のお供えの魚はサバだ。
『雨子庵が来るんだったら、ブリくらい準備すればよかったなぁ』
ヤッチャンのいつものしゃべり健在だ。
それぞれにノボリも立てる。
ショウチャン曰く、『この字はワシの兄貴が書いたんだ』。多分ショウチャン今80才くらいだよな・・・。
- 左側がお不動さん。大岩はアンコールワットの遺跡みたい
ココは『お不動さん』と『山ノ神』、二つの祠がある。
『雨子庵よ、右側の山ノ神の祠は40年くらい経ってるなぁ。青田の○○さん知っとるか?あの人の作品や(スイマセン全く知りません)』
お祈りも参加させてもらう。
『しまった、マッチ忘れた。雨子庵が来るんなら、火くらいたいて、餅焼けばよかったな』
ヤッチャンの気遣い心にしみます。
『大丈夫ですよ』
『とりあえず、お神酒飲め。お前はこのビールや。この豆食え。マメマメしく働けるぞ。餅は持って帰れ』
『ありがとうございます』
雪中、ちょっと震えながら豆をつまみにビールを頂く。
『ところで、それぞれのノボリの色ですが、お不動さんは白いのですが、山の神の赤色は珍しいですね。何か決まりが有るんですか』
『ふふふっ、雨子庵よ。山の神は・・女じゃろ。赤い色のほうが喜ぶじゃろ』
『なるほど』
『雨子庵よぉ。こうやってココまで歩いてこれることに感謝しとるんよ。いつまで来れるかは分からんけどな』
- 山ノ神。ノボリは赤いです。儀式終了後撤収します。
ボクもお祈りをさせてもらったとき、無神論者なのにちょっとホロッと泣きそうになりました。
不思議な感覚でした。
『雨子庵よぉ、今日はありがとうな』
私のほうこそありがとうございました。
広場で待つ間、山の上に人の気配が有ったのはzippさんだったんですね。
雨子庵