【日 付】2023年10月18-19日
【山 域】白山 加賀禅定道
【天 候】2日とも快晴
【メンバー】単独
【コース】1日目・林道登山口7:35---9:30 しかり場分岐 46---11:20奥長倉避難小屋12:30---13:50百四丈滝展望台14:30---14:55 天池
---16:55避難小屋
2日目・奥長倉避難小屋8:00---9:55 しかり場分岐---10:55 駐車地
7月の北海道遠征で羅臼や白雲、富良野岳を登って以来、猛暑続きで引きこもっていたら、
あっという間に紅葉前線が南下してきて慌てて白山に向かった。
一里野温泉スキー場から林道を上がったところに駐車してスタート。
いきなり異形のヒノキがお迎え。奥にも太いヒノキが。さすが檜倉と呼ばれるだけある。
ゆるやかに高度を上げていくとしかり場分岐に到着。ここからブナやナナカマドの紅葉がピークになった。
アップダウンに背中にある今晩の酒が肩に食い込むが、赤や黄色の紅葉が疲れを忘れさせてくれた。
丸石谷に目をやると屈曲部で壁をストンと落としており、その上には清浄ヶ原が広がっていていかにも火山らしい地形だ。
じきに今夜のお宿に到着。
昼飯をちゃちゃっと食べて、百四丈滝見物へ。
美女坂をあがるが、けっこう急で滑りやすく美女というより小悪魔タイプ。
小悪魔?坂の頭を過ぎて分岐から展望デッキに出ると、四塚山のすそ野に広がる清浄ヶ原の末端に、百四丈滝が白く輝いていた。ちょうど日が当たってダイヤのようにきらきら光っている。岩壁には黒い影が、龍が飛び立つように形を変えている。
ドリップコーヒーを淹れ、最高の景色をアテに至高の一杯を飲む。
これまで誰にも会わず、北部白山は静かでいい。
避難小屋に戻っても暇なのでぶらぶら先を歩くことにした。
このあたりから高層湿原に池塘がちらほら出てきて、こんどは春の花の時期にきてみたい。
天池はこの時期は単なる水たまり。煮沸してもあまり飲みたいとは思わない。
天池の先、下る手前でいい感じに岩が出ていたので、岩に登って北海道で買った標津羊かんをデザートに休憩して引き返した。
すると釈迦岳のほうからヘリが飛んできて、自分の上をぐるぐる回りだした。
朝からヘリの音が聞こえていたが、遭難者を探していたのか。
わたしは違いますよという目線をちらちら送って歩いていると、丸石谷に捜索ポイントを変えたようだ。
無事見つかってほしいと祈りつつ奥長倉避難小屋に戻ってきた。
小屋には誰もおらず、気兼ねなく荷物を広げることにした。
おきにのでん六 ポリッピースパイス味をつまみにビールを飲みながら晩飯の準備。
いきつけの肉屋で買った黒毛和牛のミスジを焼いて、ご飯を温める。
CGCのパックご飯は容器が円形で、コッフェルにすぽっと収まるので山で重宝している。
焼肉にはビールより炊き立てご飯がもっとあう。
食べ終わったら、鮭とばやほたて貝柱をかじりながら萩の露 ひやおろしをちびちび......
うーん、暇だ。ひま。
白山だから電波があると思っていたが、電子書籍かアニメをDLしてこればよかった(小屋を出ればなんとか電波あり)。
曇ってきたのか星もあまり見えない。
まだ7時過ぎだが寝ることにする。
翌朝、日の出に起床。
小悪魔坂は朝日に輝いて絶世の美女坂に変身していた。
朝食は秋田の納豆味噌汁(インスタント)が激うまだった。リピ確定。
計画では四塚山まで行くつもりだったが、昨日で十分満足してしまった。
それより温泉やサウナに入ってビールが飲みたい気持ちが勝って、のんびり下山することにした。
きょうも快晴、紅葉も輝いている
わしたか