【日 付】2019年6月09日(日)
【山 域】鈴鹿
【天 候】曇りのち雨
【メンバ】シュークリーム、shigeki、わりばし、かめ、kasaya
【コース】御在所表道駐車場9:09---9:52百間滝---11:20登山道---表道---12:00表道駐車場
先日のオフ会でシュークリームさんに沢に連れて行ってとお願いしたら、すぐに御在所の東多古知谷に誘ってくれた。東多古知谷ってもちろん行ったことはないが、大きな滝がある処ではなかっただろうか。大丈夫かなと思うが、せっかくの提案であり覚悟を決め早速オフ会の帰りにモンベルによって沢用のシューズを購入する。昨年甲森谷に行ったときにアユ足袋のフェルトが剥がれて処分してしまったのでいい機会だった。フェルトとゴム底のシューズがあったが岩にも強いらしいので今回は初めてゴム底シューズにする。果たしてうまく登れるのだろうか。
今回は駐車場に9時集合とのこと。普段の山登りと比べるとずいぶん遅い集合だ。時間通りに行っても良かったが待ちきれなくて8時過ぎには着いてしまった。ただすでにshigekiさんとわりばしさんが来ており、ゆっくり準備をしているところだった。早速自分も仲間入りして色々道具を確認する。今回購入した渓流シューズはわりばしさんと同じものであり、普通の登山道でも十分に使えるとのこと。下山用にシューズがいるかと思ったがこの助言でシューズは置いていくこととした。嵩張るのでこれは助かる。
そうこうしていたら全員時間前に集合。当初行くはずだったかめさんの奥さんは今日はパスとのことで合計5人となる。さあ出発だ。先頭をわりばしさんが行き国道を歩いてすぐの表道登山道に入る。そして堰堤を越えたあたりで、迷うことなく谷に入っていく。するとすぐに険阻な谷が現れる。えー此処を登るのといった感じたがわりばしさんはいとも簡単に最初の岩場を乗り越えた。そこは足場が斜めになっておりそこに体重をかけて乗り越すことがためらわれ、躊躇していたらすぐにロープを出そうとシュークリームさんが言ってくれる。いきなりのロープである。まずハーネスにロープを結ばねばならないが、かめさんが8の字結びを丁寧に教えてくれた。後で思えばこの結び方は以前に教えてもらったことがあるが、ぜんぜん使っていないのですっかり忘れていた。そしていざ登る段になったら最初の足場はクリアできたものの次の岩場がうまく越せず、ほとんどロープに頼りきりになってしまった。もうこの段階で服はびしょぬれ。この先もこんな状態が続くんだろうかと不安になる。何とか登り切って後の人の登りを見ていると皆何事もなく登って来る。あらら。皆さん上手いわ
そして次は斜めになった滝が続く。ぱっと見には登れそうな気もしたがシュークリームさんからロープの指示が
出る。先に登ったわりばしさんがロープを下ろしてくれたのでそれをハーネスに括りつけ登っていく。今度は足場
が結構あるので先ほどより楽ではあるが、やはり高度感があるのと少し滑りやすいところがあったので、ロープを
出してもらうと安心感がある。安全第一で行くに越したことはない。でも緊張するなあ。こういう緊張感は久しぶ
りであり、慣れないとこれだけで疲れてくる。
- 最初の滝
そしてここを越えると目の前に大きな滝が立ちはだかる。百間滝だ。実際は70mほどらしいがこの滝の上部はこ
の位置からは見ることはできない。まさかこの滝は登らないよねと思っていたら、巻き道を行くというのでほっ
とする。ただせっかくの大滝なのでちょっと休憩。皆で大滝を愛でる。
- 百間滝
今日は今のところ曇りの天気だがいつ雨になるか分からない状況。早く行った方がいいのではと思うが、皆結構
落ち着いている。沢なので雨でぬれても当たり前というところか。
ようやく進みだすとはっきりとした巻き道が続いておりわりばしさんを先頭に登っていけばドンピシャで滝の落
ち口にでる。下はどうなっているかなと気にはなったが怖いので覗きこむことはしない。ここでまたシュークリー
ムさんから休憩宣言。もう休むのっていう感じだが皆しっかり腰を下ろして寛いでいる。余裕だなあ。自分は今ま
での歩きの中で盛んに今回の渓流シューズのグリップ力を気にしている。思ったより滑らない。岩に足を押し付けるとスリップしないのだ。これはフェルトよりもいいかもしれないと思えてくる。このグリップ力があれば確かにもうちょっと大胆に行けそう。そんな気がしてきた。
しばらく休憩の後、進みだすとそこは緩やかな滑だった。こういうところがやっぱりいいなあと思う滑の歩き。ずっとこうだといいのだが、残念ながらすぐに終わってしまう。
- 滑を行く
その後出てきた10mの滝はやはりわりばしさんが先頭を行く。そして自分も続く。当初ロープを出してもらった滝と似たような感じだったが、多少慣れてきたのだろうか今度は、ロープの助けを借りずに一歩一歩慎重に進んで行けば何とか登りきることができた。けっこう高度感があり自分で撮った写真はないが、shigekiさんの撮った写真をみたらずいぶんすごいところにいるように見えた。そして登り切ったと思ったら脇からわりばしさんがこっちこっちと呼ぶ。直進するといつの間にか本流から離れていくことになる。登るのに精いっぱいで気づかなかった。
- 滝を行く
この後は特に大きな滝もなく順調に登っていく。そして雨粒を感じるようになってきた。とうとう降ってきたかなあという感じ。でも随分濡れてしまっているので今更どうでもいいのだが。そしてしばらく行くと横に張ったロープが見えてきて「はい、終了!」という。登山道に飛びだしたのだ。えっもうお終い?意外にあっけなく登ってしまったことになる。とりあえずはヤレヤレ。
皆が登山道に集合すると、天気も悪いので頂上に向かわずそのまま表道を使って下山となる。鈴鹿の御在所に表道と名前のつくぐらいの道だが、あまり歩かれていない感じで整備状況は他の登山道よりは良くないが歩くのに支障はない。またわりばしさんの言ったおとり、このシューズは登山道でも普通に使える。最近は山道はもっぱらこれで歩いているという言葉も納得である。
しばらく降りたところで百間滝の展望台に出る。ここから滝の全貌が見えるというのだが、見えているのは上部だけではなかろうか。さらにその下でもう少し滝の全貌が見えそうな場所があったが、樹木が邪魔をしている。もっと人が多く登れば切り開かれて見えるようになるのではとの言葉もあったが、なかなか難しそう。
その後もどんどん降りていけばやがて国道にでてすぐに駐車地だった。時刻はちょうど12時。出発が遅かった割にはずいぶん早い到着である。これは慣れた人なら2時間ほどで終わってしまうんじゃなかろうかと思えるほど。
でも雨もしっかり降りだしてきた今日の天気ではもう十分だ。普段は鈴鹿では温泉に行かないが濡れた体はやっぱり温泉で温めたい。皆で温泉に向かう。
久方ぶりの沢歩きで岩場では相変わらずのビビりが入るが、今回の新しい沢靴のグリップ力などにも慣れてくれば、もう少し沢歩きを楽しめたんではなかろうかという印象が残る。次回は天気のにいい日にもぅ少しじっくりと歩いてみたいなあ。いずれにしても今回沢歩きをアレンジしてくれたシュークリームさんや終始先頭で引っ張ってくれたわりばしさん、その他皆さんに感謝である。
Kasaya